【上野】会員制インカジを摘発 1億3千万の売り上げか
海外のカジノサイトを使い、客とインターネット上で賭博をしたとして警視庁保安課は常習賭博などの疑いで、インターネットカジノ店「レインボー」(東京都台東区上野)の責任者、Y容疑者(59)=新宿区大久保=ら男6人を現行犯逮捕した。Y容疑者は「生活のために働いていた」と容疑を認めている。
ほかに逮捕されたのは従業員のK容疑者(52)=豊島区北大塚=。賭博の疑いで客の40~50代の男4人も現行犯逮捕した。K容疑者も容疑を認め「月30万の安定した給料を得られる魅力から働き続けた」と話している。
逮捕容疑は2022年6月14日、店舗内にパソコン8台を設置し、海外カジノサイトを利用して客を相手に「ビデオスロット」で1点1円や1ドル100円で換金できる点数を賭けて賭博をしたとしている。
店は会員制で約300人の会員がおり、昨年2月から営業していた。
同店は手数料に当たる「テラ銭」を客から徴収しない代わりに、カジノに使われるポイントを専門業者などから正規より安く購入し、客に仕入れ値より高く販売することで利益を得ていた。客がカジノに負けてポイントを補充しようとするほどもうかる仕組みで、ポイントの販売額は昨年2月~今年6月の16カ月間で少なくとも約1億3400万円に上ったという。
会員数は約300人で、客の1日最大の勝ちは約50万円、負けは約60万円だった