【六本木】2億円タワマンに闇カジノ 五輪浄化作戦で摘発

東京・六本木のタワーマンションの一室で賭博店を開いたとして、警視庁は2021年6月14日深夜、賭博開帳図利などの疑いで店長ら店の関係者で40~50代の男6人を現行犯逮捕した。客の男女2人も賭博容疑で逮捕した。東京五輪・パラリンピックに向けた繁華街の「浄化対策」の一環で、暴力団の関与についても調べる方針。

店側で逮捕されたのは、店長で住居不詳のY容疑者(52)ら6人。逮捕容疑は14日夜、共謀して東京都港区六本木6丁目の高級分譲マンションの一室で、複数の客に現金をかけるバカラ賭博をさせたというもの。同庁は家宅捜索でバカラやポーカーの台を押収した。

この部屋は約80平方メートルの2LDKで、不動産業者のサイトなどによると、売買価格は2億円前後。看板などはなく、同庁は摘発を逃れるためにセキュリティーの高いタワマンで開業し、口コミで集客していたとみている。

賭博店は雑居ビルで開業するケースが大半で、マンションの一室での摘発は珍しいという。

 

Y容疑者は「カジノで利益は得ていない」と話し、容疑を否認しているという。

東京五輪・パラリンピックに向けた繁華街の浄化作戦の一環で、同課は暴力団の資金源になっていた可能性もあるとみて捜査を進める。

 

捜査関係者によると、Y容疑者は「国際カジノプレイヤー学院」の名称でカジノ店を運営。会員数は約160人だった。2LDKの室内は遮光カーテンで覆われ、バカラなどができる部屋があったという。

関連施設を含む家宅捜索では、バカラ台やチップ、現金約300万円などが押収された。セキュリティーの高いタワーマンションの中で、緊急事態宣言下でも深夜まで営業していたという。